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by ek_cat5

バレエの発表会を観に行った話

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お招き頂いた上に,お心遣いまで...
恐縮の極みです.
ありがとうございました☆




ちょっと前のことだが,連休中に知人の娘さんが出演されるバレエの発表会を姉と観に行ってきた.
今回の発表会は主催の先生が2010年の11月に亡くなられたこともあり,特別な意味があったように思う.
そもそも,この主催の先生が非常に偉大な先生であり,門下生の中には素晴らしいバレリーナがたくさんいる.
小学生から高校を卒業しても続けているお姉さんまで,非常に多くの生徒さんが出演されていた.
教室の発表会を観ると,大体そこの教室の方針などが分かる(こともある).

ここの教室は,個人技に走らず
「そもそもバレエとは」
とか,
「子供の頃にバレエを習っておく意味」
というツボをきちんと押さえているように見えた.

昨今のコンクールの乱立で小学生の中には大人もびっくりするくらいの技術を持つ子もいる.
そう言う子が在籍する教室は得てして
「うちにはこんなに『できる』子がいます!」
と言わんばかりに個人を全面的に押し出して,それ以外の子は引き立て役,ということもある.

そう言う時,ワタシは個人的には気持ちは分かるけれど・・・.
と,苦笑いをしながら観ているのだが,ここの教室では一切そんなことはなかった.

バレエの本質,とワタシが言ってしまうと非常におこがましいのだが,ワタシが大事だと思う「バレエの本質」を小学生のうちにきちんと伝えている.
そんな教育方針なのではないか,というように見てとれた.
こういうことって,大人になってからでは身につけることは難しい.
とても良い教室だと思うのと同時に,現在,現場で指導に当たる先生方に主催されていた先生の意志がきちんと受け継がれていたのだとも思った.


そして,知人の娘さん2人はそのままでもかわいくて仕方ないのに衣装を着て,お化粧もして,踊っている姿は本当にかわいい以外の言葉が見つからない,という状態.
まだまだ,踊っている姿が見たいから大きくなっても続けて欲しいなぁぁぁぁぁぁぁ,と切望.
ワタシと姉は端から見たら「小学生に『かわいい』を連呼する怪しげな2人」だったに違いない\(__ )...


で,発表会のフィナーレでは先生への追悼の意が表されたものとなっていた.
小学生から,プロとなって発表会に出演されていたお姉さん方までが一緒になって先生への思いを捧げていた.
ワタシはこちらの先生とは全く面識がない.


・・・でも,涙が止まらずにしばらくシクシクと泣き続けながら観ていた.
ちなみに,バレエとは縁もゆかりもない姉までが泣いている(笑).

「何で君まで泣いているんだよ〜〜〜」
と突っ込みながら2人でしばし泣く(笑).
ついでに言うと,周りの人もほぼ泣いていた.
観客みんなで泣く発表会もなかなか無いけれど,今回ばかりは仕方ない.


こんな素晴らしいフィナーレで,舞台上に居られた知人の娘さんを心から羨ましいと思った.
素直にそのことをメールしておいたので,きっと娘さん本人にも伝わったはず.


余談だが,フィナーレを観ながら突如,姉が
「○○先生も,こんな風に送られたかっただろうね」
と,言い出す始末.

○○先生,まだ生きてるし(^◇^;)...



個人的には,このフィナーレでやっとサタネラに振り向いてもらえた青年に「良かったね(^^)v」と思わずにはいられなかった.





フィナーレを観ながら思い続けたことは
「まだ,やりたいこともあっただろう」
「まだ,生きていたかっただろう」
ということだった.

こんなに素敵な生徒さんが沢山いる.
彼ら,彼女らの成長をずっとずっと,見ていたかっただろうと思うと,哀しくて,また泣けてきた.


生きている時間なんて,本当に短い.
あっという間.


やりたいことは,今,やらないと.と,切実に思う.
うっかりしていると,すぐに人生なんて終わっちゃう.


考えることも大事.
でも,走らなきゃ見えないこと,感じられないことだって世の中にはある.
最近,特にそう思う.
by ek_cat5 | 2011-05-13 21:19